Install Theme

image

先日、兄とユースケくんと山に行った帰りに「まずは靴を買わんとな」という話になり、どういうものがあるか簡単に教えてもらいました。で、ネットで色々調べてたんですが、実際にレクチャーしてもらったほうがいいなと思い、芦屋のスカイハイマウンテンワークスに行ってきました。

オーナーの方にどういう用途で使うか聞かれ、靴のタイプ(一足ずつ手に取って、それぞれの特徴を教えてもらいました)、靴の履き方、サイズ、その他ハイク&ランに関することを30分くらい丁寧にレクチャーしていただき、
「野坂や栄螺ヶ岳でこれから始めるなら、アルトラ(ローンピーク)かイノヴェイト(トレイルロック255)辺りがいいね」
ってことになったので、試着してみたんですが、どっちも良かった。「あとはフィーリング」と言われ、もう一度履き比べてから、よりフィット感があって柔らかいイノヴェイトに決めました。オーナーさんもスタッフさんも「山が好き」ってのがひしひしと伝わってきて、熱い、いい感じの人たちだったな。

「昔の人は草鞋で山登ってたんだから、自然の走りが身についてたんだよ」

「軽い気持ちで三点セット(登山靴とザックとレインウェア)買って、いきなり富士山とか行ったらそりゃ事故も起きるよ。近くに気軽に登れるいい山があるんだったら、そこで登り方を学んで、自分と向き合って、どんどん楽しみを増やしていけばいい」

というようなことを言っていたのが印象に残ってます。この店を勧めてくれた兄とユースケくんに感謝。まずはゆっくり、大きな怪我をしないように登っていけたらいいな。

芦屋川駅もいい雰囲気で、電車を降りたところから見える町の風景に心を動かされました。ゆうさんも芦屋川が好きらしく、「このへんで暮らすのもいいなぁ」と思ってたそうです。

Oh Zee Zas Rag / Blind Boy Fuller

ちょっとゆっくりCDが聴きたいなと思い、久しぶりにBlind Boy Fullerを聴いた。30年代のアメリカの盲目の黒人が、どんな思いでこの楽しげな音楽を演奏したのだろうと思いを馳せてみれば、その現実がどんなものか、まるで想像のつきようもない僕にでもいろんな事を考えられるだろう。でも今はただ単純にこの音楽を楽しんでいたい。Blind Boy Fullerが、聴いている人を楽しませ、自分も楽しむ為に演奏しているのだけは、僕にもよく分かるから。

sakana - picture diary
(2006 4/9 sun)

Ogives / Erik Satie

何人かの友人には伝えましたが、敦賀に移り住むことになりました。今は引っ越しに備えてちょこまか準備をしているところです。先週、一週間ほど敦賀に滞在していたのですが、月曜日に兄とユースケくんと山に行ってきました。今回も僕のペースに合わせてくれたので助かりました。ノコノコと4時間ほどかけて下山。全力で満喫。→

本も一冊読みました。サリンジャーの『フラニーとズーイ』。村上春樹さんの訳は読みやすく、スゥッと物語に入っていけました。サリンジャーといえば『ライ麦畑でつかまえて』が有名ですが、ライ麦~に関しては野崎孝さんの訳が好きです。学生のとき、ほとんど本を読まなかった自分が何故かハマって、何度も読み返した憶えがあります。

最近の音楽。HOP KENでEttと川手直人さんを購入(とてもいいお店でした)。あとオークションでエリック・サティを300円で落札。初期のさかなの曲にサティの「オジーヴ」に似た曲があります。タイトルは「コカ」。大好きな曲。

背(せい)の高いコカの葉をかみ
背の高い夢を見ている
背の高いいきものみたい
背の高いいきものみたい

image

とある展覧会の会場で古い知り合いと偶然バッタリ会う。ビックリ。

「あれ?」
「ん?おー!」
「あー、、」
「なんだよ、お前、久しぶりだな、おい。何年ぶりだ?十年、いやもっとか、?」 
「ええ、十三年かそこらじゃないですか」
「そ~かぁ、しかしお前、老けたなぁ~、完全におっさんじゃん」
「そりゃお互い様ですよ」
「いーんだよ!俺はもともとおっさんなんだから」
「いやでも、もうおじいさん二歩手前って感じじゃないですか?」
「うるせえ!、、」

この人はユウジさんと云ってカメラマンだ。始めて会ったのは十八年くらい前。やはりとある展覧会の会場で。でもこの時はお互い出品者としてその場にいた。たぶん僕はこの人のそばで暇そうにボサーっと突っ立っていたんだろう。突然話し掛けられた。

「おい、君、君も出品者なのかい?」
「はあ、、」
「君の作品はどれだい?教えてくれよ」
「はぁ、これです」
「ほぉ~、、ふん、、よし、じゃあ俺の作品も見てくれよ」
「はあ、、」
いったいなにがよし、なんだろう?
「これだよ、俺は写真家でね、」
「はあ、、」
「これ何か分かる?」
「いや、分かんないです」
「これは樹なんだよ、もう樹齢***年のね」

なんでもこの樹は青森かどっかの山奥に生えていて、なんでもその土地の人々の間では伝説のある樹だそうでユウジさんはそれをわざわざ撮りに行ったそうだ。

「俺はこうして日本中の色んな所に行って樹を撮ってるんだよ。まあこんな事したって食えるわけないからな、仕事ではまともな写真を撮ってるけどよ」
「はあ、」
それにしてもこの写真はいったいなんなんだろう?ただボヤ~ンとした薄暗い画面だけ、云われなきゃなにが写ってるのか全然分からないな、と思いながらポケっとしていたら、
「なんだか分からないんだろ?」
「はい、、」
「いいんだよ、俺だって分かんないんだから。俺は樹に住む妖精が撮りたいんだ」

うわ~、、ホントかよ?このおっさんイカレてんのか?と思っておもわず相手の顔をみたら、なんだかとても淋しそうな、懐かしそうな恥ずかしそうな、なんとも云えない、でもとても真剣な顔をしていたので、僕はそれ以上なにも言葉が出なかった。

「でもよ、妖精ってのは人には見えないんだよ、だからこうやって撮ってみたって写ってんのかどうかもわからねぇ、、でもこうやって人の言い伝えをたよりにずっと撮っていけばいつか一枚くらい写ってっかも知れねぇだろ?」
「はあ、」
「なんだよ、お前、張り合いがねぇなあ」
「すいません、」
「ところで今度個展があるんだけどな、良かったら来なよ。結構いい場所だからさ、場所見るだけでも参考になるかも知れないぜ、、」

ってな感じで知り合った。当時の僕は二十二歳、ユウジさんは四十過ぎだったとおもう。なんだかよく分かんないなあ、と思いながらも、やけに気さくなもんだからなんとなく個展を見に行ってみた。作品は相変わらずボヤ~ンとした写真が並んでるだけで、会場も別に普通だった。

「よお、来てくれたんだ、どうもありがとう」 
口が悪いくせに急に僕なんかに頭を下げるもんだから困ってしまう。
「ところでよ、俺の兄貴が舞踏をやっててな、来週ここの近所で踊る事になってんだけど一緒にいかねえか?」
「はあ、、いいですよ、暇だし」

ってなわけで来週、、小さな会場だったけどお客さんは7~80人くらいいたな。舞踏やら踊りやらには全く無知で興味も無いのでなんだか良く分からなかったけど、暗黒舞踏の様なゆっくりした感じではなくあの様な出で立ちでもなく、普通のジャージみたいの着てて、もっとスピード感のある踊りで無伴奏。僕は見ながら何枚ものデッサンを描いた。そして終演後、ユウジさんのお兄さんにそれをよかったらどうぞ、と渡したら
「ありがとう」
とボソっと云われた。若気の至りというかアホなのか、今じゃ出来ないね。ってなわけでその後もユウジさんとは数回会う機会があったのだが、十三年くらい前からパッタリ会う機会が無くなってしまったのだった、。

*

「お前、今でも絵描いてんのかよ?」
「はあ、一応」
「ふ〜ん、お前、昔俺の兄貴にデッサンくれたろ?」
「ええ、」
「兄貴、今でもあれ大事にしてるぜ、すげぇ嬉しかったんだってよ」
「あー、、そうですか」
「俺もお前の絵好きだったぜ、最近のは知らねえけどよ」
「はあ、どうも、、」
「なんだよ、お前、相変わらず張り合いねえなあ!まあ、またどっかで会う事もあんだろ?じゃあな、、」
と云って、別れ際にまたあの時の淋しそうな懐かしそうな、恥ずかしそうな顔をしてスタスタ行ってしまった。その後見た展覧会の事は良く覚えてない。なんでかわかんないけどすごく淋しかったので。

sakana - picture diary
(2004 4/10 sat)

nishiwaki kazuhiro - 絵のサイト

Sweet Dreams Pressのネットストアにて、mapという雑誌を3冊購入。内容が濃くて面白い。ゆっくり読み進めていきます。

話は変わって先日、兄がお友達の結婚式の帰りに梅田に寄ってくれたので、軽く飲みに行きました。そのときに、HOP KENという面白いお店があると教えてもらったんですが、すっかり忘れてて、今日調べてみたら本町のミリバールの上にあることが判明。行ってみようかな。

HPの記事を読んでたら、川手直人さんの名前を発見。そういえば昔、西荻窪のFALLという雑貨店でCDを買ったな。よし、久しぶりに聴こうと思ったんですが、ない。この前大量のCDを処分したときにもしかしてやっちゃったかも、、と一抹の不安がよぎりました。(現在入手困難)

2008年だったかな、レイチェル・ダッドさんとツアーをやってた方で、生活に溶け込むような素朴なギターが好きでよく聴いたのでした。どこにでもありそうでない音楽なのです。実家にあることを祈ります。

Go Gagambo / ICHI

とても楽しい内容のビデオ。ICHIさんはもともと名古屋で活躍されてた音楽家で、のうしんとうというバンドにも在籍してました。現在は奥さんのレイチェルさんと活動されてます。ICHIさんソロ、レイチェルさんソロ、お二人の共作、、どれも素敵です。やさしくてユーモラスな音楽が詰まってます。

レイチェルさんはミシンで絵を描いたりもします。→ 

ロビンソン / 羅針盤

*

ピラミッドのライブを聴きに扇町まで。サックスプレイヤーの友人Jくんが所属しているバンド。

当日にお誘いのメールが来たのでどうしようかな~と思ったんだけど、晩ご飯食べた後に一人で行ってきました。会場に着くと、ぱぱぼっくすというバンドが演奏しているところでした。全く予備知識なく聴きましたが、いいメロディの歌が乗ったポップスで、気持ちよく鑑賞。けっこう有名な人たちなのね、。MCで、昔スピッツのトリビュートアルバムに参加したことがあると言ってました。そういえば学生時代にそのアルバムを聴いた憶えがある。10年以上前だと思うけど、、羅針盤のロビンソンが好きだったな。

ぱぱぼっくすの次はピラミッド。CD持ってるけどライブのほうがずっと良かった。JくんのサックスもCDよりずっとかっこよかった。彼らしいまっすぐな音で、力強い演奏がとても魅力的でした。そういえば彼のサックスを生で聴くのは大学以来かも、、。

大学時代、Jくんとは同じビッグバンドジャズサークルに所属していて、彼は部長で僕はコンマスだった。演奏力も知識もないスットコドッコイな我々でしたが、なぜか気が合い、いつも一緒にいましたね、。あまり音楽に興味がなく、キングクリムゾンとか聴かせても無反応だった彼ですが、今ではファラオ・サンダースやコルトレーンを愛し、山下洋輔バンドの林栄一さんをリスペクトしてるそうです。ジャズやソウルだけでなく、名古屋の音楽好きの間では有名なTEASI、Ett、カタリカタリ、Gofish、ジョンのサン、GUIRO、小鳥美術館、スティーブジャクソンなども聴くし、日々いろんな音を吸収しているようです。(彼はTOKUZOというライブハウスで働いているので、常に音楽に触れている)

小鳥美術館のMくんも同じジャズサークルにいたんだけど、彼はTOKLASのKさんと映画のサントラで一緒に演奏したことがあるし、なんだか不思議な感じです。JくんもMくんも、大学時代になんとなく気が合って知り合っただけの友人で、最初は音楽活動とかしてなかったのにね。

ライブが終わってからしばし歓談。Jくんと「Blue Giant(マンガ)面白いよね」って話したり、近況報告したり。ピラミッドのボーカルの人は金山のブラジルコーヒーの店長だそう。過去にさかなの西脇さんが絵の展示をしたことがある喫茶店。Jくんも観に行ったらしく、「素晴らしかったよ」と。西脇さんの絵を携帯の待ち受けにしてると言うので、僕が待ち受けにしてるのを見せたら「同じ絵や!」ってことでお互いびっくり。

会場を出てから、ピラミッドのメンバーとラーメン食べに行こうって話になったんだけど、やっぱりすぐ名古屋帰ることになったので、その場でお別れ。もっと話したかったけど、また会えるだろうしね。なんだかとても元気を分けてもらえた夜なのでした。

2014.3.23

Up there in Orbit / Earl Bostic (Permanent Vacation)

ジム・ジャームッシュのPermanent VacationのDVDを購入。ストレンジャーザンパラダイスやダウンバイロウがビックリする程素晴らしかったし、クレイジーホースを撮ったイヤーオブザホースも感激のあまり立て続けに二度観に行ったくらいなので、この映画も観てみたかったんです。ストレンジャー~やダウン~はジョン・ルーリーによる音楽がまたスゴいんですが、この映画もジョン・ルーリーなのでその辺も楽しみなのでした。そりゃもう面白いんです。バカみたいだけど、漠然とした所在なさをこんなにうまく表せる人はあまりいないと思う。この作品は長編一作目と云う事で、後の作品と比べると完成度がどうのこうのってのはあるんだろうけれど、でも既に映像処理や編集が表そうとしている事に常に寄り添っているのは変わらない。あと音楽の使い方はあまりにも見事。

途中、ロートレアモンのマルドロールの歌の引用が出て来ます。ランボーやボードレールと同じく、ここではないどこかへ、って事で、あらゆるものに唾を吐きかけてニタニタ笑っている様な破天荒な内容の詩集。もう二十年近くも読んだ事さえ忘れてしまっていたのだけれど、そう云えば随分熱心に読んだものだった。バタイユもブレヒトも澁澤龍彦もそんな一環だったのだと思う。ただ、こんな事を云ってる人がいた。結局ここがあるから何処かへって事なんだって。そりゃそうだ。目覚める現実を失ったら狂うしかないだろう。失ってイカレてしまった人もいっぱい居るんだろう。なのにこの人の映画はどこかユーモラスで呑気だ。そこが好きなのかもしれない。

sakana - picture diary
(2006 11/21 thu)

Listen / LABCRY

*

それってすごく自分の情感に正直なデザインだと思う。

うん。情感は思いっきり入れてる。これに限らず、自分の表現っていうのは、情感の高まりと、大量生産的なルーティン・ワークと、情感の高まりアゲイン、というサンドイッチ状態で進行することが多いのね。

ん? ちょっと意味がわからない。

たとえばこの、LABCRYのジャケット。これは、ベッドとラジカセと青年と、そのほかの家具もろもろっていうのを、全部バラバラに作画していて、それぞれのプリントをファックスにかけてみたり、線が荒くなるように拡大コピーを取ったりして、いい感じの味が出た〈勝ち残り組〉だけを使って構成し直しているんだけど、でも、その味出しの作業中というのは、情感はかなり減退している状態なの。だから、いざ音楽の世界に入り込んで、この主人公の、いつまでもベットから出たくない気持ちと同化して、なおかつそんな自分をデザイナーの自分が観察している……みたいな気持ちになれるのは、最初と最後の作業だけなんだよね。

MG2_img06.jpg

つまりは、作画の情感と、配置の情感で、味出しの職人気質をサンドしているわけだ。

そう。

ただ、たとえば米粒ひと粒に細か~く文字を書く特殊技能を持つ人がいるけど、ああいう神業とか名人芸というのは、どこに出しても、誰に見せても驚いてもらえる。いっぽうで小田島くんのデザインというは……

言いたいことはわかる。ヘタしたら、あっちにあったものをこっちに移し替えただけ? みたいに思われることもあるってことだよね?

そこに恐さはない? というか、その恐怖を突破していく勇気というのは、どうやって培われたんだろう?

勇気というよりも、いかに自分の作家性を消すか、みたいなことだと思う。自分のエゴを出したいなら、どんどんギミカルになると思うけど、より純度の高いものを出したいという想いが高まれば、もっと本質的なモチーフが出てくる。確かに自分のタッチはシンプルに見えると思うけど、手間はかかってるし、ものすごく情感は込めてるし、そこに反応してくれる人というのも、少なくなかったと思う。僕はそうやって人の気持ちを揺さぶるものこそが美の本質だと思ってるし、そういう意味では、やっぱり美術に興味があるんだと思う。商業デザイナーとしては失格な発言かもしれないけれど、やっぱりアートを諦め切れないんだと思うな。

*

小田島等 - Music×Graphic インタビュー

image

対面する相手は自分の表情を写す鏡だと云われます。自分が穏やかな表情であれば相手もそうだし、自分が感じの悪い表情なら相手もそうなると、。確かにそう思う時もありますね。なんにせよ人は目から入って来る様々な情報に反応して表情を変化させていると思うのです。なので、目の見えない人はどことなく表情に乏しく見えます。もちろん会話や音等、目以外からの情報に対して様々な表情はあるのですが、人の表情と云うものを見る事が出来ないので、その表現の程度に差があるように感じるのです。表情と云うものがどれほど人に強い印象を与えるかと云う事を、感じる機会がないので、自分(他人)がどんな表情をしているかと云う事への恐れがないとも云えるかもしれません。なので、目の見えない人の表情は作られた感じがしない。僕は絵を描くので目が見えなくなると大変困るのですが(描かなくても大変困ると思いますが)、その事に対してなんとなく畏敬の念をかんじてしまうのです。

sakana - picture diary
(2007 12/14 fri)

nishiwaki kazuhiro - 絵のサイト